生きたまま埋めるのはかわいそうだよ

シュールな世界観がいいね~って棒読みで言って

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

サボり⑤

音楽鑑賞サークル「天狗」にはちょくちょく顔を出していたが、やることといえばゲームをするくらいだったので、本当に活動らしき活動はないとわかった。4月の段階で気を張り過ぎたのか、僕はどっと疲れてしまった。大学にどうしても行きたくない日は行かなか…

サボり④

男は立っていた。立っているのが不気味で、「立っているなよ」と思ってしまった。人間は普通、部屋にいるときは座っているからだ。だが、立っていることだってあり得る。それはどういう状況かというと踊っているときだ。人間は座ったまま踊ることはできない…

サボり③

空木が煙草を吸いたいというので喫煙所に来た。僕は自分の腕をさすったり、顎を撫でたり、iPhoneを出したりしまったりすることに専念した。「おまえすげぇよ」「そうかな」あまり褒められることに慣れていないのでこそばゆい心地がした。「おまえみたいに気…

サボり②

僕の高校から、その大学へ進学するのは僕一人だった。送付された資料のどこかには記されていたのかもしれないが、気づいたらオリエンテーションとやらは終わっていた。どこからも情報が入ってこないので仕方がなかった。単位の組み方がわからず教務部に行っ…

サボり①

「何を考えているんだ」と言われることがしばしばあったが、何か考えて行動しているわけでもなかった。高校の体育の授業中、たまたま手元にバスケットボールが回ってくると僕は立ち尽くしてしまった。誰にこのボールを渡せばいいのかわからなかった。教師が…